オーバーインフ

僕が持っているTakumarやPentax-Mレンズの大半は、自分でオーバーホールしてます。
古いものになると半世紀近く前の物になるので、汚れはまだしも塵や曇り、カビの有るものが殆どですから、気持ち良く使おうと思ったら自分で分解掃除しないとダメなわけです。
さすがにバルサム切れの場合は面倒なので、手を付けずに放置状態。
一度バルサム剥離で失敗して、見事にレンズを破壊してしまいましたw
この時は、急激な温度変化をつけすぎたために、冷却するタイミングで蜘蛛の巣状にひび割れが……^^;
その時の経験をもとに安全な方法も分かったのですが、時間もかかるし面倒だし、必要に迫られるまでは放置しようかと。

さて、本題のオーバーインフですが、本来の言葉は OVER infinity いやぁ、そのまんまだし。
無限遠を超えてしまうってことですね。
無限を超えるって、無限の先には何があるの?って話ですが、それは置いといて
この無限遠と言うのは、距離計を ∞ マークに合わせると、遠くのもの全てにピントが合うように設計されているわけです。
なので、遠景を撮る場合は、何も考えずにピントリングを無限遠まで回しきればそれだけで済む。はずですね。
でも、オールドレンズの場合、今のデジカメで使う為には殆どがアダプターを使ってカメラに装着するわけで、そのアダプターの厚みが0.数ミリでもズレてると無限遠が出なくなるわけです。
ここで問題となるのが、オーバーインフよりもアンダーインフという現象です。
アンダーというぐらいですから、無限遠までとどかずにピントリングが回り切ってしまう。
こうなると、遠景を撮るのは不可能です。
それを避けて、アダプターの僅かな誤差を吸収するために、わざとオーバーインフィ気味に設定するわけです。
基本、マニュアルでピントを合わせているわけですから、遠景であろうとピントリングをグリグリ回してピントの合う場所を探せばよいわけで、ピントリングが回りきる僅か手前で無限遠がくるように設定するのが一番確実に合わせることができると思ってます。
といった考え方で、自分でオーバーホールするレンズには、若干の余裕を持たせてオーバーインフ気味にしてます。
すると、殆どのアダプターで問題なく遠景までピントを合わせることができるし、無限遠であっても自分でキッチリとピントを合わせたという感覚を持てるし。 ← でも、手振れが多発w

とは言え、現代のレンズではやりません。
というか、分解すらしないw
電子基盤があったりモーターが付いてたり、繊細な作業が必要となってきますから、これはやっぱりメーカーにお願いするべきでしょ。
10万円近いレンズで失敗したら、凹むどころかしばらく立ち直れないし。
分解修理もオールドレンズならではの楽しみ方なんでしょうね。

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