ボケについて

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PENTAX K-3 + DA16-85mm 85mm 1/800秒 f5.6 ISO100

ボケと言っても、ボケとツッコミのボケじゃないですよ。
えっ、わかってるって?(-_-;)

さて、最近のカメラは、極端に言えば、写したい方向にカメラを向けてシャッターを押せばそれで終わり。
何も考えなくても、綺麗な写真が撮れるようになってます。
ホント、凄いですよね。
初めて一眼のカメラを買って、とにかく綺麗な写真が撮りたいんだ!と言う人には、それだけでも満足できるのかもしれないですが、撮ることに慣れてきて、他の人の写真と比較する余裕も出てきた頃、さて、自分の写真は……と改めて見た時に、何か物足りなさを感じる。
あぁ、そうか、自分の写真はボケが足りないんだ。
とか思った事はありませんか?
そう言えば、「一眼の魅力は綺麗なボケが撮れることです」なんて教えられたっけ。
などと思い出したりもする。

でも、ボケって、どうやって撮るんだっけ。
と言う人の為に、ボケを撮るための、ちょっとしたコツを書いてみます。

僕は、普段から絞りf5.6を基本として撮ってますが、絞りを固定にしてるからと言ってボケを考えていないわけではありません。
じゃぁ、どうしてるのかと言うと、被写体までの距離と背景までの距離を考えて構図を決めてます。(一応ね)
ピントを合わせた被写体よりも、遥か後方に背景となる物がある場合、当然距離の差で、背景は適度にボケてくれます。
逆に、被写体に背景が近い場合は、比較的クッキリと背景も写ってくれます。
ですから、背景をぼかすのは、なにも絞りの設定だけではないのです。
まぁ、自分も動けて言うことですね。
ただ、背景となる物が被写体に近い場合は、背景までの距離をなんてことは出来ないですから、絞りを開けて被写界深度を浅くして背景をぼかすということになります。
ここで、背景までの距離の違いでボケがどう変化するか、ということと、被写体から背景までの距離は同じで、絞りを変更したときにどう変化するかを載せておきます。

まずは、被写体(ヒツジ)から背景(イワトビペンギン)までの距離が違っている場合です。
PENTAX K-3 DA16-85mm 35mm f4.5
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IMGP3598-2IMGP3597-2
この4枚の写真、全てカメラと被写体(ヒツジ)は位置を固定して、焦点距離35mm、f4.5で撮ってます。
※分かり易いように、少しだけトリミングしてます。

見たら分かるように、背景が遠ければそれだけボケも大きくなります。
ただし、背景が小さくなっていくのも考慮する必要がありますね。
背景が、花壇や自然の風景であれば、背景との距離で写真のイメージも大きく変わりますから。

次に、カメラ・被写体・背景の位置は変わらず、絞りだけを変化させた場合です。
PENTAX K-3 + DA50mm
左上から右方向に f1.8 f4.0 f5.6 f8.0 f11 一番最後右下が f22 となっています。
IMGP3630IMGP3632
左のf1.8の場合は、背景のペンギンが輪郭だけという感じで、右のf4.0になると、羽と目のあたりが少し分かるようになります。
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左のf5.6ぐらいでペンギンの輪郭がはっきりとしてきました。右のf8.0で、ペンギンの後にあるソファーの折り目ラインがしっかりと見えて、ペンギンのディティールもカッチリしてきます。
IMGP3635IMGP3637
左がf11で右がf22なんですが、ここまでくれば、被写体(ヒツジ)と同じぐらいの鮮明さになってきてます。
※ちなみに、8枚の写真はLightroomで現像してますが、全て同じ設定で現像してます。

ただ、なんでもかんでも、絞れば鮮明に写るのかと言えばそういう訳でもなく、絞り過ぎると光の回折現象というものが起こり、逆に鮮明さが失われることになります。
その話は、また別の機会に。

さて、ボケを作るための、いくつかのパターンをまとめておきます。
①f値は同じで、被写体から背景までの距離を変更する。(遠くする)
②被写体から背景までの距離は同じで、f値を変更する。(小さくする)
③広角レンズよりも、望遠レンズの方がボケを作り易い。
④カメラから被写体までの距離を近くする。(被写体に近付く)
とまぁ、ざっくりと書いてみましたが、今回の説明に入っていないものもありますね^^;
これも、別の機会があれば説明してみようかなと。 ← ホントか?

ということで、いずれの方法をとっても、方法さえ間違わなければ同様の効果を得ることが出来ます。
ただ、その時の条件により、どの方法を選ぶのがベストか考える必要がありますね。
一番分かり易い例を挙げると、アングルの関係で自分が動くことは出来ず、被写体から背景までの距離を変えることも出来ない。
また、手持ちのレンズも単焦点1本だけで交換は無理。
こうなれば、f値の変更しか選択肢は無いわけです。

とまあ、いかに綺麗なボケを作れるかということなんですが、何でもかんでもボケが入ると綺麗に見えるかというと、そうでもないと僕は思ってます。
確かにボケが入ると、ふわっとした優しいイメージに仕上がり、被写体が浮き出るようで綺麗なんですが、被写体によっては、全体をしっかりと写し込んだ方が良い場合もあると思います。
例えば、上の8枚の写真ですが、1枚目のペンギンがボケてる写真と、最後のペンギンもハッキリと写っている写真を比べた場合、写真としてどちらの方が綺麗に見えるかと言えば、最後の写真ではないかと思います。ま、あくまでも僕の感覚ですが。
それは何故かというと、一枚目の写真はボケ過ぎてるから。
その人の感性にもよりますが、綺麗なボケを意識するなら、その写真に合ったボケ具合を考えて撮った方が良いということです。
カメラによっては、撮る前に実際のボケ具合を確認できるボタンがありますので、ファインダーを覗きながら、ボタンを押して確認することも必要ではないかと思います。確認しなくても、感覚的に分かるようになれば必要ないですけど。
K-3の場合は、シャッターのところにある電源スイッチをクイッと右に回せば確認できます。
ま、結局はなにを撮るかということと、どのような表現をしたいかということなんでしょうね。
それと、開放のボケも良いけど、f1.4やf1.8ぐらいだと被写界深度が浅いためにぶれ易い。
ぶれるぐらいなら、少し絞って被写体をしっかりと写し、背景との距離を取ってボカす方が気分的に楽(僕はね)と思ってます。
これは、その人の考え方になるのだとは思いますけど。

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