回折現象とパンの耳

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pentax K-3 + TAMRON SP AF 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 Model272E 1/80秒 f/5.6 ISO-200

もうご存知だとは思いますが、僕が基本としている絞り値は5.6です。
以前から散々書いているので、今更のことではありますが、シャープに写すことだけを目的として絞りを決めるのであれば、f/8とかf/11が良いのかもしれません。
これ、レンズにもよりますけどね。
ただ、一番レンズとしての能力を発揮するのは、一般的に開放値から2段絞った辺りが……なんて言われているようです。
そう考えると、開放値f/2.8のレンズであれば、f/5.6と言うことになるのですが、写りの好みもあるので一概には言えないところですね。
2段絞るという話が出たついでに、絞りの数値を載せておきます。
1.4、2、2.8、4、5.6、8、11、16、22、32 となっています。
前の数値に、約1.4倍が1段ということですね。

まぁ、最近では、絞り開放からシャープに写るレンズも出ていますし、なにも絞らなくてもいいんじゃないのとか思ってしまうのですが、理屈で言えば、絞ることにより被写界深度が深くなるので、ピントの合う範囲が広がりクッキリとしまった画を出してくれるから、ということもあるのでしょう。
厳密に言うと、それでもピントの合う範囲は一点なんですけどね。
それと、絞ることによってレンズの中心近くを利用することになり、レンズの中でも一番性能が発揮できる部分を使うと言うことになります。

例えるなら、高級食パンで、外側の耳の部分は切り捨てて、真ん中の柔らかくて美味しいところだけを食べちゃいましょう。って感じかな。
本当に、この説明で合ってる?
と言うか、僕はパンの耳の部分が大好きなんですけどw
東京に住んでた頃、時々近所のパン屋さんに行って、パンの耳だけを詰め込んだ袋売りを買ってました。 ← お金が無かったわけじゃないよ^^;
特に、パンの上になる部分、これメチャクチャ美味しいんですよ。
あの、ツルッとした感じのとこね。
で、ちょっと調べてみたのですが、パンの耳が好きな人は結構いるようで、その中でも上派と底派に分かれているようです。
中には、一斤の両端、全部耳ってところが大好きな人もいたりして。
中々奥深いですね、パンの耳。
ホント大好き……って、関係ない話ですいません。

話をレンズに戻しまして、回折現象。
レンズは絞ればシャープな写りになるわけですが、ある一定の絞り値を超えると、回折現象が起こり始め、エッジがぼやけてきます。
この回折現象が起こるボーダーラインですが、これもレンズによって異なってきます。
とは言え、f/22やf/32になると、ほぼ回折現象でぼやけた写真になっていると思います。
だからと言って、f/22やf/32が使えないのかと言えば、Lightroom等のソフトで修正することも可能ですし、カメラの設定にも補正機能として組み込まれたりしているので、ギリギリまで絞り込んでしまったとしても、全く使えない訳でも無い。
それに、撮った写真を何に使うのかによっても違ってくるし。
僕のブログで使っているサイズは600*400なんですが、これぐらいだとあまり神経質になる必要もありません。
さすがに、写真の投稿サイトに出す時は、等倍に拡大してエッジを確認したり、先日のトーンジャンプが起こってないか確認したり、色々とチェックはしてますけどね。

さて、回折現象が何故起こるかということですが、簡単な図を書いてみました。

point1

回折現象というのは、光だけではなく、音や池に広がる波紋でも起こります。
なにが起こるかというと、カメラの場合、本当であれば、光は真っすぐに撮像素子に届いて欲しいわけです。
しかし、絞りを通過する時、絞りに遮られる部分で光は後に回り込もうとします。
(図では、真っ直ぐに進む光と、絞りの影(後)に入り込んだ光を直線で表現してますが、本当は、こんな単純でストレートなものではありません)
そうすると、絞りの影に入り込んだ光は撮像素子までしっかり届かない訳で、光が弱ければ解像度は落ちてしまいます。
この現象は、絞りを絞り込むほど起こる現象です。
ですから、全体にピントを合わせるつもりで絞り込んだのに、全体的にぼやけた印象の写真になってしまった場合は、逆に、少し絞りを開くとスッキリとしてシャープな写りになる可能性があります。
ついでに言うと、様々な収差と呼ばれるものは、開放で撮るほど現れます。(詳しい説明は省きますが)
これは、絞れば解消するという性質のものです。
ということは、絞れば解消する収差と、絞り過ぎると現れる回折現象。そのバランスを考えて、どのような印象の写真を撮りたいか決める必要があるということです。

と、偉そうなことを言ってますが、僕は、基本f/5.6。
難しいことなんて考えずに、感覚だけで撮ってます。 ← だからダメなんじゃないの?

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